第186回 意見吸い上げ戦略

「天窓」
「天窓」

巷の情報発信ツールとして人気のTwitter は、昔テレビドラマでみた局内に速報を流す電子掲示板を彷彿とさせます。

どんどんどんどん流れる情報の早さと量にいつも圧倒されていますが、そんなtweetのなかに「栃木 足利市のパブリックコメント なんと1件」というものがあり、リンクをクリックして見てみました。http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/pabukome-kekka.html

それによると、足利市が計画していた「男女共同参画基本計画」なるものに対して一般の方々の意見を募る、ということで市民に意見を求めたのですが、その結果がたったの1件だったということなのでした。

私は「男女共同参画基本計画」という計画のコンセプトが抽象的で分かりにくいこともさることながら「コメント」、つまり「書く」という発信の手法が原因の1つになっているのではないかいうことを感じました。

というのも、この計画のキャンペーン標語の募集は一応1706件もあるし

(これはもちろん小中高生など市内の学生が中心で、学校で義務付けたものかと思いますが)、写真コンテストにもそれなりに写真が掲載されたりしているわけで、それに比べてパブリックコメントは1件という少なさを見ると「パブリックコメントとはしっかりと書かねば」という意識的なハードルが市民の側にもあったのではと思ったからです。

ただこれが市民生活をよりよくしようと考えた計画であれば、キャンペーンだけでなく最終的にはしっかりとしたコメントとして市民と行政の議論レベルにまでなったほうが理想的なわけであると思うのです。

なので、その意味において最初は標語募集などのキャンペーンレベルから始まりその下地をつくってから、最終的にはパブリックコメントが積極的に出てくるような「パブリックコメント吸い上げ戦略」のようなものがちゃんと立てて実施できたらいいのではないかと感じます。

企業や一般の人がこぞって情報発信する環境がtwitter やfacebookをはじめゴマンと揃っているこの時代に、情報発信から認知啓もうし、そしてさらに意見を吸い上げるための戦略立てはパブリックコメントに限らず難易度も高く手間がかかるかと思います。

しかしその為にもtwitter やfacebookなどのコミュニケーションツールの使い方はもちろん、いろいろなことを分かりやすく編集、翻訳するニーズが今後はさらに必要不可欠になってくるのではないか、とこの記事を見て思ったのでした。

P.S. 書きだしたら思わず堅苦しく長い話になってしまった。読んで頂いている皆さんには大変失礼な話ですが自分で驚きました。乱文何卒お許しください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA